「樂集会」報告

 去る10月2日(日)バーデン明日(入善町)に於いて開催されました.
 当日は,県内各地で運動会が開催されたこともあり,参加者がやや少なかったのですが,温泉で疲れを癒し,昼食でお腹を満たした後,琴の歴史などのお話と生演奏を身近で聴講できまして,日本の文化を堪能し充実したひと時を過ごしました.

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1.日時平成23年10月2日(日)11時30分〜15時
2.演題「琴の今と昔」
3.主な内容
(1)「箏」と「琴」について
  ●学問上正式名には箏を使う.
  ●琴柱(弦を支える台,器具)のないものを琴という.
(2)雅楽の輸入について:奈良時代に日本に輸入され,琴も入ってきた.
(3)琴の歴史について
  @筑紫箏(つくしこと)の発生(歌詞,箏で歌われる)
  A八橋検校(やつはしけんぎょう)(一般市民にも判るように変えた)
  B生田検校(いくたけんぎょう)(現在の生田流)(歌と歌の間に手音をいれた)
  C山田検校(やまだけんぎょう)(現在の山田流)(手音なし,語りかけるような歌をいれた)
  D現代邦楽 宮城道雄(”春の海”が有名)
(4)現在の箏と古代の箏(復元したもの)を見せていただく
  古代の箏は,現在の箏より,約50〜60cm小さい
(5)従来,生田流は関西,山田流は関東であったが,現在では関東でも生田流が広まる.富山県はほとんど生田流です.生田流は斜めに座る.山田流は真っ直ぐ座る.
(6)箏は桐で,”会津の桐”が一番良い.
(7)実際に,”越殿樂歌詞”を箏を奏でながら歌っていただく.また,その他数多く演奏していただいた.
4.講師
  ●植木久市氏(昨年当会に入会)
  ●全国邦楽指導者協議会箏曲大師範,生涯学習インストラクター1級,生涯学習コーディネーター,朝日町社会教育委員,朝日町体育協会理事長など幅広い要職でご活躍中
5.その他 本当に意義ある内容でありました.また機会を戴きまして,会員の皆様はじめ幅広い聴講会を計画してみたいと思っています.


Last update: 2011.10.21